蓮華草
私が子供のころには、春になると山裾に広がる田んぼ一面に蓮華草が咲き乱れ
その中を歩くと、ブンブンと飛び回るミツバチの羽音やくすぐるような花の香りがあった。
そんな風景ももう昔のこと、牛もいなくなり、
化学肥料が使われるようになった今では、田んぼには春らしい色がない。
「手に取るな やはり野に置け 蓮華草」
野に咲いているからこそ美しいのであって、自分のものになるとその美しさは失われる。
蓮華草を見るとこの歌を思い出す。
滝野瓢水の歌だけど、私にはさだまさしの「指定券」が身近だ。
国道を走っていると、広がる蓮華畑と遠くにこいのぼりがあった。
あ~~~、なつかしい。そうそう、こんな風景だったよ。
可憐な花はあの頃と変わってない。
田んぼの草肥にするのはかわいそうなくらいだ。
立ち上がったりしゃがんだりして写真を撮っていると
急にバサバサっと音がして、数羽のカモがけたたましく飛んで行った。
カ・・・カモ?? 田んぼにカモ?? 湖や池にじゃなくって田んぼに???
向こうの空き地に飛んで行ってしまった。
…で、今日のごはんはヘルシオで鶏のから揚げ
なんでか唐揚げなのよ。ポテトもつけちゃったりして。