ドアを開けたら・・・

気楽にドアを開けたらニュースの林…  3つのブログをまとめました

本が届いた

博士から本が届いた。

22年度の事業として私が予算化したもので、
予算が通ってからの退職だったから、先生は私に本を送ろうと思われたに違いない。

漁獲高を安定したものにするためには、資源を管理し栽培を続ける。
だから放流した稚魚に対して水揚げされた親魚の数とか年数、
放流魚の混確立を調べるために、毎朝毎朝市場で揚がる魚を調べた。
この本を書くにはデータがいるのだ。

放流が始まってからの数字をパソコンに落としていき
それを統計関数などを使って予想した数値に近付けていくんだけど、
先生はまず想定される結論を決めてからさかのぼるので、
途中の数値がはずれるとドヨ~~~ンっとスランプに陥ってしまう。

「なんで違うんだ。」 「でもこの式だとこうしかなりません!!」
「じゃあ僕の考えが間違っているってことか。」 「そうかも・・・」

こんなことが何度も繰り返されて、今までの本は出版されたので、
今回もきっと狂ったんだろうな。

本をぱらぱらとめくった。
16年間水産畑を歩いてきた私だけど、今はなんだか遠い昔のような気がした。