ワダカマリ

「聞いてもらって気が楽になった、本当にありがとう。」と彼女は言った。

先週のことで、日曜日の朝、同僚と電話で約１時間あまり話をした。
ケータイの声はときどき涙声で、ときどきとまどっていて、
「私は見かけほど強くないのよ。」と言う。
誰だってあんなことされちゃ、心が穏やかなわけないじゃん！！
うん、ほっとこう。あんなん無視無視。

そうやって距離をとりつつ数日が過ぎ、
徐々にいつもどおりの日常が戻ってまた、いつもどおりの会話がある。
いったいあれはなんだったんだ？？と思うような、いつもの風景。

でも、笑顔で話しても、私の心にはワダカマリができた。
たぶん、もう消えないワダカマリ。

私の心がこんなに美味しそうなハートのパンだったら
ワダカマリなんて香ばしいパンのかおりで吹っ飛んじゃうんだろうな。
まわりのみんなが幸せになる、そんな心でありたいけど、私にはとても難しい。
ちょー短気なんで・・・