おせち

 

夫と私の両実家へのおせちは毎年私の仕事だった。
仕事を変わるまでは手作りでやっていたけど、
今はそんな時間はないので、邑南町にある「万禧亭」にお願いをする。
ここは華やかさはないけど家庭の味がするので好きなのだ。
ほんと、味が良いんだよね。食べるたび、私も勉強になる。

お昼をそこそこに津和野へと初詣にでかける。
今年は客が少なかったようで、
道路も太鼓谷稲荷神社も混むことなくスムーズにたどり着けたけど、
商売繁盛の神社だけにあって、客が少ないのはちょっとさみしかった。

稲荷神社でおみくじを引く。去年までは５０円だったのに１００円になってた。
たかーーーっと思いながら引いて、おみくじを開いていると、
「あ”～～～～～～っ」っとすっとんきょうな声が頭上で響き、
見上げると、前の会社の上司が私を指さしている。
前の会社の上司は、夫の上司でもあり、二人してお年始をあいさつをする。

色んな楽しい思い出があったんだけど、
なぜか彼とのことはこのことしか思い浮かばない。

テニスの試合でミックスダブルスを彼と組んでいて、
彼の打ったファーストサーブが私を直撃し、
その後、誰も信じられなくなった私はシングルスしか出なくなった（笑）
だって怖いよ。相手が信じられないんだよ。硬式だし、痛いんだよぉぉお。




参拝後はお決まりのたい焼き＠１匹
だいたい２店舗がお店を出しているんだけど、
今年は、な・・な・・な～んと餡のほかにクリームたい焼きがあるではないか！！
でも餡を買うけどね（笑）
それにしても出世魚のようで、去年は１匹１２０円だったのに１５０だってよ。
これもアベノミクスの影響なのか？？

参拝中も雪は吹雪き、やっとのことで三松堂さんへたどり着くと、
「熱いお茶でもどうぞ。」と豆茶を出していただいた。
これがお目当てでもあったりして(*´∇｀*)
前から気になっていた鴎外というお菓子と豆大福、黒豆きなこを買って帰った。

三松堂さんでは小さな囲炉裏があり、
手をかざすとほんのり暖かく、でも外は雪。
この風景が良いんだなあ～～～っと日本の情緒が心にぐっとくる。
この瞬間、この場にいたことに感謝だ。

冷えと暖、新春の和菓子と墨絵のような風景
何気ない日々の空間が私の心に沁みた一年のはじまり。