ノドグロの炙り
お魚屋さんにめずらしくノドグロの炙りがあった。
たまにお刺身にしてとお願いすることはあるが、
こうしてもう炙りにしてあるのはあまり見かけない。
10月を過ぎた今でも脂質が多く、炙りにするとさらに美味しい。
このノドグロを浜田市の魚として選定していて、
アジとカレイを加えてどんちっち三魚としてブランド化している。
このブランド化を立ち上げた頃、メンバーとしていろいろなことに携わった。
試行錯誤しながら売り出していくんだけど、
この三魚は確かに美味しいけど全国展開できるのだろうか?
全国展開できても資源は続くのだろうか?なんて心配もあった。
マイワシが爆発的に取れていた頃は浜田漁港の水揚げ量はピークに達し
魚群が見つからない今は、かなりの速度で急降下しているし、
まき網や沖底の船団もそれに比例して少なくなっていく。
水揚げをデータ化し、それを予測していかなくてはならないんだけど、
アジからサバに移行する兆しがあった。
ノドグロの炙りひとつ見ても、そんな思い出が浮かんでくる。
退職して何年経っても、
このブランドがうまくいきますようにと願っちゃうんだよね。