ドアを開けたら・・・

気楽にドアを開けたらニュースの林…  3つのブログをまとめました

どれだけ愛せていたか



昨年末に三瓶山へ遊びに行った時の画像。
もうかるびを撮ることができないから、過去にさかのぼっていく。

2月9日、かるびが逝ってしまった日をずっと考えてしまう。

その日の朝、早くに病院へ連れて行く時、
いつもお守りにしていた赤白のカラーを忘れて出かけた。
何かあるたびに、かるびを守ってくれますようにと必ずつけさせていたのに、
その日に限ってうっかり忘れ、大丈夫だろうと取りに帰ることはしなかった。
あの時、高速を降りて取りに帰っていれば、かるびは傍にいてくれただろうか。

かるびを病院に預けて仕事に戻るとき、
後ろの座席から、居ないはずのかるびの息づかいが聞こた気がした。
夫にかるびの息づかいが聞こえるよと話すと、夫も聞こえると言う。
もしかしたらかるびは、この日、一緒に家に帰りたかったんじゃ・・
その時、連れて帰って一緒にいてやればよかった。

来週から夫の仕事が忙しくなってくるので、
なんとか今週中には元気になって欲しいと思うと同時に
介護が必要になってくるのかなあと漠然と考える。
仕事の調整が難しいかなあ。どうしようかなあ。
かるびには食費も医療費も思う存分に使っていたので、
送りだしたら少しは楽になるかなという信じられない思いが頭をよぎる。

リビングの床一面に敷いたコルクマットも、
かるびを送りだしたら取ってしまおうと、意味もなく考える。

かるびを送り出すことなんてとても耐えられないのに、
私は心のどこかで、
かるびが逝ってしまうことの準備をしていたのかも知れない。

こんな私の心を見透かして、かるびは自分の逝く日を見極めた気がする。
私たちの手を煩わせることなく、鮮やかにさっさと逝ってしまった。

だから、戻ってきてと私がどれだけ願ってもそれはかなわない。
こんなことを考えた私はかるびをどれだけ愛せていたのだろうか。