ドアを開けたら・・・

気楽にドアを開けたらニュースの林…  3つのブログをまとめました

介護の学び方



遠く北極圏から飛来したコハクチョウの群れ

手前にいるグレーの子たちは幼鳥で親たちのように白くはない。
まだ子供なのに頑張って飛んできたんだなあと思うと同時に、
きっと途中で力尽きた子もいるんだろうと考えてしまう。
来年も元気な姿を見せて欲しい。


朝、兄から電話があった。
母がどうも突っかかるような話し方をして、様子が気になるらしい。
一昨日も「姥捨て山に捨ててから、それで気が済むのか。」とか、
「ここの料理はまずいって言ってるのに、美味しいもの持ってこい。」とか・・
兄の中で、きちんとしていた母が壊れていっているようで、
いったい母はどうしちゃったんだろうと心配の電話だった。

兄や弟は母に対して優しくて、
そんなことを言われると、なんとな~~っく逃げて距離を置き、
こんなことになって切ないなあと私に言う。

あ~~、私のもしょっちゅうよ。ここにぶち込んだ張本人は私。
お金も定期預金も夫婦して取った盗人だってさ。
うんうんと言って聞いていても、健康な私に何がわかるかとぶちきれ、
一人で生活するから家に帰せと表情が険しい。

そうだね~。一人で歩けるようになったらね。
今、トイレまで車椅子を使って行けてるんだからもうちょっとよ。
私はやんわりと聞き流し母の怒りを相手にしないし気にも留めない。
だってここにいるのは私が知っている母ではないからだ。

母は病気になり、第一段階ではショックを受け、
第二段階で何かの間違いだと逃避し、
そして第三段階の今は怒りに入っているから、
これをまともに受け止めたら、お互いがしんどいだけだ。
心理プロセスとして第四段階では受容期が来るようで、
母は自分の状態を受け売れられるようにきっとなると思う。

ちょっと前までは母の一言一言にブチ切れていた私だったけど、
他人になって、そしてヘルパーになってみようと思った。
本を買った。介護福祉士の問題集(笑)
いや~~、勉強になるわぁ。
介護の大変さを書いたものよりずっと勉強になると思う。

これから介護の世界に入る人、今、まさに介護真っ最中の人、
色んな大変を聞くより、問題を解いていく方が学べる気がする。
まあ、人それぞれだけど、私はブチ切れなくなったから
これはこれで良かったと思っている。