ドアを開けたら・・・

気楽にドアを開けたらニュースの林…  3つのブログをまとめました

チーズのプリッツェル



大森の町の中にあるドイツパンのお店「ヒダカさん」
町の中へは車を乗り入れられないので、
手前の駐車場へ車を停めてから、趣のある道を歩く。

昔懐かしい、ガラスの入った引き戸のお店の前に立つと、
パンを焼く良い香りが大森の空気に絡み合うように流れてくる。
あ~~、なんて美味しそう!! 香りだけでもそう思う(笑)

カリカリっとしたプリッツェルに焼き色が付いたチーズ
これはもう、ビールに最高って太鼓判押されたようなもんだ。


少し、母と距離を置こうと思ったけど、
あれからも毎週会いに行き、怒りの矛先は毎週向けられ続けたけど
我慢するひとときは、母と接している間だけだと思うようになった。

不自由でも時間をかければ自分でできるし、
できなくてもそれを受け入れて自分なりに暮らしていく。
何の助けもいらない。余計なことはして欲しくないと言われ続け
ほっておけないでしょう!!と何度も言い合いになった。
私が母の立場になったら、どう考えるだろうと想像すると、
同じことを言うかも・・なんてね。
でも、できないんだから、任せて楽になろうとも思うかも。

そんな母の思いを全部取り上げて、施設入所を勝手に決めた私は
これでよかったんだろうかと、いつも考えている。
ただ、仕事を辞めて介護をする選択肢は私にはなかったし、
三者を間に入れることで、お互いが随分と楽になったと思う。

手足が不自由になりつつある母に、
ファイテンで買ってきたローションをマッサージ用に塗る。
私の手のぬくもりを感じられるならまだ大丈夫よ。
触ってるの、わかるでしょう?
そういってローションを手の平にひろげてマッサージをする。
筋肉が落ちて、なんて張りのない手や足。
それでも、命が尽きるまで生きていかなくてはならない。

いつ、お迎えが来るのかねぇ。
まだまだ生きたいと思った時にくるのかもよ。

母は返事をしなかった。